yogaの中で生きる ingA

新米ヨガインストラクターが日々想うこと。

汝自身を知れ

"temet nosce 汝自身を知れ"

この言葉どこかで見覚えはありませんか?

 


映画好きの方ならお分かりかも知れませんが、

映画マトリックスの中でオラクルの家にあった言葉です。

 


元々はアポロン神殿の入り口に掲げられていた作者不明の言葉だそうですよ。

 


この言葉、奥が深くて私はなんだかとても好きな言葉です。

 


いつも時々目に入る場所に

この言葉を掲げておきたいなと思い、数年前に色々とネットで探してみたのですが

なかなか気にいるものが見つからず、

結果!自作で作ってみました。

 



 

 


マトリックスの中の書体をマネて木材を掘っています。

 


なんだかカフェにありそうなおしゃれな書体でお気に入りです。

 

 

 

これを見ると

自分を知るってどういうことなんだろうな。と思います。

 


出産という母親の痛みから生まれて

ケガや病気をしながら成長し、老いていくという変化だらけの体

 


環境や周りの影響でお天気のように

ころころと変わる心

 


そんな諸行無常な自分を知れということなのでしょうか?

 


それとも

自分というちっぽけな存在をわきまえて

傲慢にならぬようにという戒めの言葉なのでしょうか?

 


逆に

自分の中には無限の可能性があるということ?

 

 

 

それらの意味も含んでいるのかも知れませんが

私はなんだかそれだけじゃない気がするんです。

 


忙しい毎日の中で

外からの情報や自分の感情に飲み込まれそうなときもあると思います。

 


そんな時にちょっとだけ

この言葉を思い出して

 


自分を知るってなんだろう?

 


と考えてみると

少し俯瞰して物事を考えられるのでオススメですよ。

こだわりという宝石

春分の日も過ぎて季節は本格的に春ですね。この季節はなんだか新しいことを初めてみたくなりますね。🌸花粉症の方にはちょっと辛い時期ですがみなさま2024年春をいかがお過ごしでしょうか?

 

先日ヨガの練習中にこんなことを思いました。

 

心の「こだわり」と体の「こわばり」って似ているのかもなぁ

 

お店などでプロのマッサージ師さんにマッサージなどをしてもらうと体ってすごーくやわらかくなります。

マッサージの後にヨガをしてみると顕著にそれを感じます。「あれ、ここに手が届く!」とか

「あれ、これが痛くない!」「おお!ここ、こんなに動くんだ」と嬉しい変化がいっぱいに。

体がこわばっていることで本来動くところが動かせなくなる。これは心にも言えることなのかもなぁとふと思ったのです。

 

心の場合は「こだわり」という「こわばり」があることで自ら選択肢を狭めてしまうことがあるように思います。〇〇はこうじゃなきゃ。とか〇〇すべき。

こういう思考が多ければ多いほど行動に制限がかかってきます。

だけど反面、本当に必要な「こだわり」はパワーの源でもあるともおもいます。

自分が本当に望んでいることは、こだわり抜いて磨きあげることできっと一流と言われるものになるのでしょう。

磨くことで宝物になる。まるで宝石みたい💎✨

どけど宝石も原石は石であって

磨きあげるには時間と労力がたくさんかかります。 

 

今の自分が本当にこだわりたいことなのか?どうなのか?

 

なんだか生きづらい方は、そこの見定めを定期的にすることで過去には必要だったけど今はもう不要なこだわりや、自分ではなく他人にとっては必要なこだわりだったということに気がついて手放すことで、心はぐんと軽くなれると思います。

 

ヨガをすると、私はこの心の「こだわり」と体の「こわばり」の棚卸しが出来るような気がしています。そんなヨガをお伝え出来るように工夫をこらすこだわりが私の磨いていきたい「こだわり」です。

 

みなさんが今抱えている「こだわり」はどんなものがありますか?

その「こだわり」

今のあなたに本当に必要なものですか?

体のパキポキ音

暑かったり寒かったりの2月もそろそろ終わり

もうすぐ3月ですね。

 

毎年1月にお正月がやって来て

2月になり3月や4月桜が咲いて夏がくる...とその一年の流れは

毎年毎年同じ流れなのですが

その内容である一日一日に起こる出来事や感情は、全く去年とは違っていて

まるでアシュタンガヨガの練習みたいだな~と思います。

 

アシュタンガヨガは

毎回同じ決まった動きをするヨガです。

呼吸の仕方や目線までやり方が決まっています。

 

毎回同じことしかしていないのに

不思議なことに練習中に感じる体感は

必ず毎回違っています。

 

「今日はやけに足が重いな~」とか

「なんだか呼吸いい感じだ~」とか

毎回同じ動きだからこそ

日々のコンディションが如実に表れます。

そこがアシュタンガヨガの面白いところだと私は思います。

 

そしてそれがなんだか一年の移り変わりと似ているな~と感じました。

 

本のタイトルは忘れてしまいましたが

ヨガ哲学を勉強しているときに読んだ本の中にも

 

「変化をしないものがあるから変化が分かる」というような言葉があったことを思い出します。

 

つまり

同じスピードで走る車は止まっているように見えてしまうように

両方とも同じくらい変化をしていると変化を感じられないけれど、

走る車と立ち止まっている人なら

車がどれくらいのスピードで走っているか分かるということです。

 

春夏秋冬

365日

 

こういう変わらないルールがあるから

日々の自分の変化が感じられるのかも知れないですね。

 

前置きが長くなってしまいましたが

ここからが本題

 

このところ

トリコナーサナ(三角のポーズ)

これです↓

 

を練習すると必ず

左右とも同じような感じで股関節が

「ポキッ」と音がなるようになりました。

以前は鳴っていなかったのですが多分3か月くらい前から。

 

ヨガを始めてすぐの頃は

肘と膝が動くたびに恥ずかしいくらいパキパキ鳴っていました。

鳴らなくなった頃に

 

ヨーガ・ムドラー(コレです↓)

※写真では分かりにくいですが足は蓮華座を組んで上体を前に倒しています。

 

の時に

左の股関節が「ゴリッ」というような結構大きな音で鳴るようになり

(これは不安になるほどの大きい音だったので当時習っていたヨガの先生にも相談したほど)

 

それが鳴らなくなった頃に

今度は左の背中が深く呼吸をすると

小さな音ですが「パキッ」と鳴る様になり

そしてそれが最近鳴らなくなってきたな~と思っていたら

現在

トリコナーサナをすると両股関節がなります。

 

どれも共通して

痛みも違和感もなくある日突然鳴りはじめ、

徐々に鳴らなくなっていく。そしてそれを待っていたかのように今度は別の部分から音が鳴り始めます。

 

動かすことで可動域が広がり体の使い方が変わることで起こる現象なのかな~と

解釈していますが、他にも何か理由があるのかも知れません。

人の体って身近ですが不思議がいっぱい。

 

体重や身長などは数字で測れるので観察しやすいですが

数字で測れない部分も観察してみるととても面白いです。

 

みなさんの体は

どんな変化をしていますか?

 

 

 

 

 

苦手なことはなんですか?

先日ここ2~3年を振り返る機会がありました。

コロナ禍の期間、みなさまはどんな時をお過ごしでしたでしょうか?

 

私は意図はしてはいませんでしたが

振り返ってみると図らずも

自分の苦手と向き合う3年間でした。

 

苦手なことには2種類あると思います。

自覚のある「苦手」と

自覚のない「苦手」

 

前者の「苦手」は本当は出来るようになるはずの「苦手」なのかもしれないと

このところ思っています。

 

自覚のある「苦手」ってなかなかすんなりうまくいかないので

避けがちですよね。

避けようとすればするほど

やらなきゃいけなくなった時にストレスを感じます。

自分でやろう!と腹をくくって決意するのと

誰かにやれ!と言われて渋々やるのはストレス値が雲泥の差だと思うのです。

どうせやるなら自発的に。

そうやって気づけば苦手に取り組んだ3年間でした。

 

過ぎてしまっての感想は

「あれ?案外やれるじゃん。」

でした。

 

もともとがかなり苦手なことなので

人様からみるとまだまだ平均以下の

出來だとは思いますが

 

自分自身で思っていたよりはずっと出来るようになりました。

 

案ずるより生むがやすし

とはこのことですね。

 

結局はいつも自分の意識がストップをかけているのかも知れません。

意識的に過去に失敗したから「私にはできっこない」と考えてしまっていたり

周りや親に言われた言葉から無意識に「私にはできない」と思い込んでしまっている場合もあるでしょう。

 

だけど「苦手」だと認識できることは

きっと本当は「できるようになりたいこと」

 

避けずに少しだけでもチャレンジしてみて

100のうちの10でもいいから出来るようになると

きっともっと自分を好きになれると思います。

 

嫉妬心に関してもきっと同じような原理で

誰かを羨ましいと感じるということは

きっとそのことを「自分もやりたい」の気持ちの表れだと思います。

 

少しでも実現のために行動をしてみること

行動した自分を認めてあげることで

嫉妬心も忌むべきものから自分を輝かせるパワーへ✨

 

あなたの苦手なことはなんですか?

あなたが羨ましいと感じる人はどんな人ですか?

食べるということ

早くも今日から2月ですね。

先日読んだとあるお経の本の中で「五観の偈(ごかんのげ)」というお経と出会いました。

 

みなさんは「五観の偈」ご存知ですか?

 

私は全く知らなかったのですが

仏教(主に禅宗)では割とメジャーな食事の前に毎回唱えられるお経だそうですよ。

その内容は食事の心得とも言えるような内容で、私も食事の際には忘れずに意識をしていたいな〜と感銘を受けましたので今日はその

内容をご紹介!

 

(※お経の文言は宗派によって微妙に違っています。下記文言は曹洞宗のものを引用。)

 

一つには、功の多少を計(はか)り彼の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二つには、己(おのれ)が徳行(とくぎょう)の全欠(ぜんけつ)を忖(はか)って供(く)に応ず。
三つには、心(しん)を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四つには、正(まさ)に良薬(りょうやく)を事(こと)とするは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為(ため)なり。
五つには、成道(じょうどう)の為(ため)の故(ゆえ)に今この食(じき)を受く。

 

意味は

一、食材の命の尊さと、かけられた多くの手間と苦労に感謝をしていただきましょう。

ニ、この食事をいただくに値する正しき行いが日々出来ているか反省をしていただきましょう。

三、むさぼり、怒り、愚痴などの心を起こさないよう心の修行する気持ちでいただきましょう。

四、欲望を満たすのではなく健康を保つための良き薬としていただきましょう。

五、己の道を成し遂げるために今この食事をいただきましょう。

 

という意味です。

(この解釈は私の好みの解釈です。解釈は様々あるので気になる方は他にも色々と調べてみてくださいね。)

 

これを読むと日頃の自分の食事に対する姿勢を反省したくなります💦

改めて、生き物の尊い命をいただくことに感謝をし、その価値がある自分でいられているか?と自己反省をし、食事をとおして自らの未熟な心を育てていき、その健康な心と体で少しでも社会貢献をしていけたらいいな〜と思うばかりです。

 

みなさんはどんな気持ちで毎日の食事をされていますか??😊

「風邪の効用」本を読んだ②

前回のつづき→

 

そして体から風邪をひくパターンは、

季節性の冷えや湿気の影響以外にも、お酒の飲み過ぎや栄養過多などが原因で風邪を引くとのこと。

あ、まずこの本の著者の野口さんは、現代では一般的な考え方である「風邪はウィルスが原因でうつるもの」という考え方をされていないです。

基本的に風邪は体の何らかの不調を治すために起こっているというお考えのようです。

そのため風邪は細かくちょくちょくひいては治す(というより経過する)の繰り返しが一番いいのだそう。🤭

 

風邪の流れは大まかにいうと

①寒気→②発熱→③平熱より下がる→④平熱→⑤平熱より上がったり下がったり→⑥平常

 

1番大事なのは③発熱後最初に平熱より下がった時 にしっかり休むことが肝心で

あとの①②④⑤のときは好きなように生活してOK。

お風呂に入ろうがたくさん食べようが動き回ろうがOKと言われているので、またまた驚きです🫨

私ときたら

熱が下がればすぐに動き回り、今まで何度も風邪をひいたことがあるのに平熱より下がる時期が毎回あるなんて気づきませんでした💦

 

この本に書かれていることが本当なのかどうか、わたしには分かりませんが

次に風邪をひいたら

『いまこの心や体は治療されているんだな〜』『このところ私の心や体には、どんな過剰があったのだろう?』と

自己観察をする視点を少し持ってみようと思いました。

 

他にも整体の本もいくつか出されているそうですよ。

みなさんもご興味があれば読んでみられてください。📕✨😉

「風邪の効用」本を読んだ①

先日、風邪を引いて回復したあとに風邪を引く前より体が軽い!という体験をしたため

野口晴哉さんが書かれた「風邪の効用」(ちくま文庫)という本を読んでみました。

今日はその内容のシェアと感想をお伝えしたいと思います。

(長くなるので2回に分けます。)

 

まずこの本によると

風邪は大きく分けて2つの原因からおこる。

 

その2つとは心と体。

 

まずここで「心で風邪をひく」なんて考えたこともなかった私はびっくり🫢でした。

・頑張っていることを評価されたいなどの承認欲求

・優しくされたいなどの寂しい気持ち

・しょっちゅう何かを心配してばかり

そういう思いから風邪を引くことがあるんだそう。

 

他にも小さい頃から親や周りの人に「〇〇すると風邪ひくよ」などと繰り返し伝えられたことでその状況になると風邪を引くに違いないと思い込んでしまい風邪を引くパターンも。心や思考が体に与える影響って大きいなぁ〜と改めて思います。

 

それから繰り返しこの本の中でも注意されていましたが

風邪を引いたときに

『ただの風邪だから大したことない』と軽んじると深層心理の作用により風邪の諸症状が悪化したり長引いてしまうことがあるので注意だそうです。

でもだからといってアレコレ考えすぎたり手をかけすぎてもよくないようで、、

風邪と心の関係って密接で複雑😁

 

つづく→