yogaの中で生きる ingA

新米ヨガインストラクターが日々想うこと。

あるヨギの自叙伝を読んで③

そして本の終盤になり著者がかの有名なマハトマ・ガンジーの家を訪れる。

 

訪れたその日はガンジーの沈黙日で筆談で会話する様子の写真が掲載されていた。

詳しく知らなかったが毎週月曜日はガンジーは沈黙日として誰とも話をしなかったそうだ。その意義や詳細は不明だけれども、私はこれに興味をもった。

 

1日まったく誰とも話をしないってどんな感覚なのだろう?

 

とにかくおしゃべりな私には想像もつかない。

思い返してはみたものの、一人暮らしをしていた頃でも1日全く誰とも話さないなんて日はあっただろうか?

今度折りをみて私も沈黙日とやらをやってみることにした。途中で気を抜いたはずみでうっかり喋ってしまいそうだけど😵

また体験したらここに感想をご紹介したいと思う。

 

話を本の内容に戻そう。

 

マハトマは心を感覚から自由に切り離す能力があったそうだ。盲腸の手術を麻酔無しで行うという想像しただけでなんとも痛いエピソードも紹介されていた。

 

ガンジーの教えは

「暴力を用いぬこと、真理に従うこと、盗みをせぬこと、禁欲を守ること、何事も所有せぬこと、労働をいとわぬこと、嗜好品をつつしむこと、何事も恐れぬこと、いかなる宗教も平等に尊敬すること、自家製品または国産品を用いること、貴賤民を解放すること」の11か条の誓いを謙譲の精神をもって守ること。これがガンジーのサティヤグラハと言われる思想だ。

 

ヨガのアシュタンガ8支側との共通点も多いこの教えは頭で理解するのは簡単なのだけど、これらを生活の中で徹底的に守るのはとーっても難しい。

 

たった一つでも少しの例外もなく守ろうとするとあらゆる側面から抵抗がおこる。

それを11個も守るなんてほんとにすごいよね。

 

ガンジーは、軍隊のような生活の中で自分を厳しく訓練し統御してきた人なのだろうなぁ。

 

欲望の多い私たち人間は、ほおっておいたらどんどん自分に甘くなってしまう。やっぱりある程度の厳しさは必要なんだと思った。

 

ガンジーの言葉はどれも力強くて心に残る言葉が多かった。まさに今の世界情勢にぴったりだと思った言葉を最後に一つご紹介しておこう。

 

「もし正義の戦いにおいて、生命の犠牲が必要ならば、人はイエスのように、他人の血ではなく、自らの血を流そうとすべきである。そうすれば、世界中で流される血は、はるかに少なくなるだろう。」

 

そうして私はこの本をおよそ20日かけて読了した。読み終えられてよかった〜🙌

読み終えて

人は欲望を満たすために生まれてきたわけではないということ、そこに目がくらむと本質が見えなくなってしまうということ、無理をしないことと自分を甘やかすことはイコールではないこと。などの思想が自分の中に残った。

 

またしばらくたったら再度読み返そうと思う。

きっとその時の心理状態で全く別の本のような印象になるのだろうと思うと楽しみだ。