先日本屋さんで購入した養老孟司さんの本「ヒトの壁」を読みました。解剖医というお仕事柄もあるのでしょうが
命について真摯な考えを深められており、それを読むだけでこちらまで触発されて
様々な考えが巡ります。
そして随所に散りばめられているスパイスの効いたブラックジョークに思わずニヤニヤしてしまいました。🤣
2020年に亡くなった飼い猫のまるちゃん(享年14歳)との思い出話は
養老さんとまるちゃんのとてもあたたかな日常が伝わってきます。
生き物を飼うということは何なのか?
深く考えさせられました。
何年も一緒に暮らした生き物の死
その悲しみはとても大きいですが
きっと、その経験が私たちに教えてくれることも
とてもとても大きいと思います。
私がこの本の中で最も心に残った問いをご紹介させていただきます。
それは
「なぜ全ての生き物は過去から未来へ向かう方向にしか生きられないのか?」
というもの。
この疑問って盲点じゃないですか?
私は一度も今までそこに疑問を持ったことが無かったので
この疑問を読んだ瞬間に、
なんだか頭がもう一つ出来たような(⇦こわい🤣)
変な感覚になりました。
著者のご友人の物理学者の方が
とても素敵な自論を、この本の中で展開されているのですが
何度読んでも私には到底理解が及ばす。。
仕方がないので
自分なりの答えを考えてみることにしました。
今持っている私の少ない知識で
あくせく考えてはみたものの
そう簡単に出てくる答えではありませんね。
とにもかくにも
どれも全くピンときません!
いやもう分からんとしか言いようがない。
なぜ逆方向の若返るということがないのだろう?
死んでから生き返るパターンがあってもいいはずなのになぜ生き返らないのだろう?
考えれば考える程、疑問ばかりが生まれます。
忙しい日々の中で暮らしていると
こういう哲学的な問いを逡巡する時間はなかなか確保しづらいですが
そういう時間も積極的に作り出していきたいなと
改めて思った読書感想でした。
みなさんは自分なりに納得のいく
ぴったりな答えはお待ちですか?